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第81話 親善試合の誘い

last update Date de publication: 2026-06-21 08:25:18

 ゼウスの正妻ヘラがゼウスに言った。

「アントリュウスをこのままにしておく気?これ以上、成長したら脅威よ!」

 ヘラは、アントリュウスがいずれゼウスを滅ぼす予感がしていた。

 アントリュウスは、大きな国を持ち天界の果ての神を傘下にしている。

 もう既にに脅威だった。

 アントリュウスを殺そうとすれば天界は、始まりと果てとの大きな戦争になる。

「貴方とアントリュウスが親善試合という名目で武術の試合をするというのはどう?」

「ヘパイストスに言って強力な武器を作らせておけば問題ないがな」

「試合のルールとしてギブアップか死ぬまでというルールがいいわね!アントリュウスは、死ぬまでギブアップしないわ」

「親善試合と言っておいて死ぬまでは怪しく思われないか!?」

「貴方って変なところを気にするわね!お互い神の王なんだから蘇生できるでしょって言い返せばいいでしょ!蘇生なんかさせないけど」

「君に任せよう、こういう事は得意だろ」

「今ならゼウスの力で普通に戦っても勝てるし、蘇生できないように呪いをたっぷりかけた剣を使うわ!それとどんな剣でも通さない防具で戦えば殺せるわ、名案でしょ!」

「話しを進めてくれ、直ぐにだ!」

 ゼウスは、アントリュウスの巨大なオーラに脅威を感じた。

 これ以上、成長すれば自分より強くなる!今、殺しておかなければ、これ以上の成長をほっておくわけにはいかなくなった。

 数日後、ゼウスの使いとして従者が5人で黄金の翼の国へ来た。

「ゼウス様からの提案が御座いまして、ゼウス様がアントリュウス様と親善試合をしてみたいという誘いです」

「これは、決闘ではなく親善試合ですので殺し合いではありません!ギブアップした時点で試合は終了です」

「もし、アントリュウス様が勝てば、今後、貴方様のご意見を聞き入れるとの事です、負けても何も要求しません」

 アルテミスがアントリュウスに言った。

「おやめなさい!この話し怪し過ぎるわ」

 アルテミスの怒りのオーラにゼウスの従者達が動揺した。

「ご安心ください!この試合は、多数の観客を前での公然な試合です」

 アルテミスが従者に言った。

「直ぐに返事はできないわ、それにアントリュウスは、天界の果ての守り神よ!始まりの王ゼウスと親善試合何ておかしいでしょ」

「天界の始まりと果ての王同士で最強の神の力を見たいのです」

「親善試合なら天界の王と天界の果ての守り神が戦うのではなく天界の始まりと天界の果ての騎士に戦わせればいいでしょ!」

「アントリュウス様は、守り神と聞いております!アントリュウス様が勝ちゼウス様に意見を言えるのはいい事だと思います!」

「アントリュウスとゼウスのどちらが勝っても傘下の神達にとっては問題でしょ」

「ゼウス様が勝たれても天界の果てのアントリュウス様の地位を剥奪することは、しませんし、アントリュウス様が勝ってもゼウス様の地位を剥奪しないと思いますが如何ですか?」

 アントリュウスが答えた。

「ゼウスの王の地位を剥奪する気はないし私は、天界の王を名乗る気もない」

「でしたら問題ないと思います!アントリュウス様が勝たれてもゼウス様が王のまま、アントリュウス様が天界の守り神でいいのです」

 アルテミスが怒りをあらわにした。

「問題ないわけないでしょ!ゼウスが自分の上に誰かを置いて黙ってるわけないでしょ」

「いえいえ、ゼウス様は、長らく王になられていました!そろそろ誰かに天界の王の地位を譲り引退をしたいとも思っているのです」

「前回、アントリュウス様がアテナ様との試合で見せたオーラを感じ次期、天界の王になるのは、アントリュウス様だと思われています」

「可愛いがっておられるアルテミス様の婿殿と直接手合わせをして力を見たいとおっしゃっておられます」

「アルテミス様の婿殿が天界の守り神になればゼウス様の傘下の神々も納得します」

 アントリュウスが従者達に言った。

「私は、天界の守り神になる気はない、天界の果てだって困っていれば助けると言ってるけど天界の果てや天界で一番偉い神になる気はない」

「ですが、傘下の神々は、アントリュウス様を王として慕っております」

「私の大切な仲間が危険に脅かされていれば戦うが今のところゼウスと戦う気はない」

「親善試合としてもですか?」

「まあ、親善試合だったらいいかな?」

 アントリュウスは、ゼウスとの戦いに好奇心が湧いていた。

 神の王との戦いとなれば今までに味わった事がない芸術性が高い戦いの感覚が味わえる気がしていた。

「待って!アントリュウス、ただの試合で終わるわけないわ!ゼウスが直接戦うなんて余程のことよ」

 従者に向かって「直ぐに返事は、できないわ!」

「では、三日後に、また来させて頂きます」

 ゼウスの従者達は、帰って行った。

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